Scratching the Sound Wall /スクラッチング・ザ・サウンドウォール

2011年9月27日(火)ー10月1日(土) | VACANT 1F
開場時間:13時〜20時
サウンド・インスタレーション:池上高志+松本昭彦+丸山典宏
ライブ・ドローイング:大山エンリコイサム
コンセプト・メイキング:南後由和
プロジェクト・ディレクター:岡瑞起
Sound Installation: Takashi IKEGAMI + Akihiko MATSUMOTO + Norihiro MARUYAMA
Live Drawing: Oyama Enrico Isamu Letter
Concept Making: Yoshikazu NANGO
Project Director: Mizuki OKA
スクラッチング・ザ・サウンドウォールーー足を踏み入れると、不意に「音の璧」が立ち現れる。都市のつぶやき、ざわめきを加工・圧縮し、超指向性音響システムによつて形づくられる「音の壁」。その聴覚的にのみ知覚される壁に、スクラッチが重ねられる。大山エンリコイサムのドローイングは、小さな紙を引っかくように、緻密に丹念にかきこまれる。削ったシャープペンシルの尖端が紙の上をすベる時にかろうじて発生する、ほんの僅かな摩擦音が「音の壁」ヘと上書きされ、そのリズムを変調させることになる。大山の近視眼的でのろのろした制作状態は自閉し、世界と干渉することを忘れたもぐらのように見えなくもない。
だが同時に、「音の壁」ヘと刻まれるそのスクラッチ音に耳を傾ける時、都市の視覚的なノイズであるグラフィティを思い起こしてしまう。グラフィティの語源は、イタリア語の「graffito(引っかき傷)」。もぐらの世界は「音の壁」を媒介として、都市ヘと一気に再-接続される。壁の読み替えと拡張。視覚から聴覚ヘの変換。即興性と偶発性。都市で感じ取られるさまざまなリズムとのセッション。予期せぬものとの出会い。その時間、 その場所で立ち現れては消えていく刹那。ストリートとホワイトキューブの二項対立を超えた、新たな都市的体験との遭遇がそこにある。
問い合わせ: scratchingsoundwall@gmail.com
協力: VACANT、三菱電機エンジニアリング、小野測器、東京大学 池上高志研究室、東京大学 知の構造化センター