29 October 2011

TOO MUCH magazine presents 日埜直彦「Unknown Tokyo」アンノウン・トーキョー

滝野川

成城

一之江

東京は世界最大の都市であり、驚くほど効率的に機能していますが、そこに明確な都市計画があるわけではありません。では何故、東京はこうも多くの人を惹き付け、もっとも便利な都市として存在しているのでしょうか?
今回のRomantic Geographyでは、TOO MUCH2号にも寄稿していただいた建築家/批評家の日埜直彦氏をお迎えし、北区の滝野川、品川区の戸越と言った決してガイドには載らない東京から、原宿や渋谷のような普段歩いている街の知らない側面を、写真とデータを使いながら見ていきます。
東京に住んでいても意識することのない東京の顔を確かめながら、世界最大の都市である東京がどのように成り立ち機能しているのかを見ていきます。

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Text:日埜直彦


僕が”Unknown Tokyo”で見せたいのは、以下のような場所です。

市街地
銀座、西新宿、渋谷、中央線沿線の中野や吉祥寺といった市街地。実は最初の2つの地域は明治の都市計画、昭和の都市計画によって出来た街で、残りは自然発生的な街です。地形の影響や古くからあった商店街の面影など歴史がそのキャラクターを決めています。

住宅地
いわゆる下町の京島のあたりや、成城、田園調布などの整然とした山の手の住宅地。だいたいこういったもので東京の住宅地はイメージされますが、実はもっと 多様です。郊外というものが形成され始めた最初の場所である北区の滝野川、その少し後、郊外住宅地になっていった練馬や大田区、あるいは巨大な団地。
日常に埋没してあまり意識しないし、どこも代わり映えしない場所に見えますが、住宅地にはあるパターンがあり、そのパターンが生み出された時期を追いかけていくと、その必然性が見えてきます。

その他にちょっと特殊な場所がいくつかあります。江戸の路地を残す日本橋界隈、漁師町の名残を残す羽田、今でもすごく活気ある商店街が残る駒込や戸越、鉄 道が作った下北沢などなど。パターンで語れないキャラクターがさまざまな場所にあり、そうして東京の巨大な広がりが緻密に作られています。

今回は相馬泰さんに東京の様々な場所の写真を撮っていただいています。その写真を枕に自分が生活している場所がどういう場所か、あらためて見直し、それが東京全体とどう繋がっているのか発見していければと思います。

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2011.10.23 (Sun)
at VACANT www.n0idea.com
open 18:30/ start 19:00 

講師:日埜直彦

写真提供:相馬泰


「東京はカオス的都市と言われますが、計画というアプローチでコントロールをしようとする都市のあり方が歴史的には終わっているのかもしれません。都市は自ずと巨大化し、収集がつかず、整然としていないし、計画も貫徹されないものです。古い都市に新しい都市が重なり、計画的な街区と無秩序な街区が隣接する、異なる視点、異なるベクトル、そんなものが同居してこそ都市です。必要性から導かれた場当たり的な対応こそが、合理的な計画よりもはるかに効率的で機能的です。」
(TOO MUCH magazine Issue 2、日埜直彦「Our City Can’t be Controlled」より抜粋)

日埜直彦(ひの・なおひこ)
1971 年生。建築家/批評家。日埜建築設計事務所主宰。
2006年より芝浦工業大学非常勤講師。
都市に関する国際巡回展「Struggling Cities」展をキュレーションし現在、世界巡回中。また、森美術館で開催中の「メタボリズム未来都市展」のキュレーションにも関わる。またファッションブランド、Visvimのフラッグショップ、F.I.L.の全ての店舗の設計を手がける。
http://hino.nu
twitter.com/naohikohino

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今年5月に開催されたTOO MUCH magazineのレクチャーシリーズ、「ROMANTIC GEOGRAPHY」の第2弾を9月後半から原宿VACANTで行います。
今回も、あらゆる分野で活躍する批評家やアーティストを招き、レクチャー、ワークショップを行い、新しい世界の見方について考えます。
toomuchmagazine.com

インターナショナル・インディペンデント・マガジン、TOO MUCH待望の第2号がいよいよ発売です。震災後の東京からロサンゼルスの実験都市、タイのジャングル、調布のアトリエまで、世界中の都市について興味深 い記事満載です。日本語流通版には日本語訳の冊子が付きます。さらに今号は、ホンマタカシ撮影による、90年代初頭のロンドンカルチャーシーンをまとめた ZINEが付録となっています。

参加アーティスト :
ホンマタカシ、青木淳、アピチャートポン・ウィーラセータクン、アンダース・エドストロム、五木田智央、坂口恭平、HIMAA、Zak Kyes / 他